学園日和

□バトル系少女
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曽良から仕事を教わり始めて、約30分経過。


「覚える気あるんですか?」

「いや、あるんだけどさ」


痛い視線が突き刺さる。


「ま、まぁまぁ曽良。名前ちゃんの真の仕事は違うしさ」


見兼ねた閻魔先輩が私をフォローしてくれる。
チッと舌打ちすると、曽良が一枚の紙を出した


「大まかな仕事説明です。名前はバカだから覚えられないと思って即席で作りました」


帰ってからでも覚えろってことだろうか。


「芭蕉さんのとこに行ってきます」


紙を押しつけると曽良は生徒会室を出て行ってしまった。


「曽良。名前ちゃんに優しいね」

「はい?どう考えても私イジメられてたじゃないですか」


さっきの説明だけで8回は、チョップされた


「うーん。まぁ確かにね;」

「ほらー。いつかチョップハゲできちゃいますよ私」


芭蕉さんとか絶対にチョップハゲできてると思う。


「そういえば、不良に追われてるのって、閻魔先輩だけですか?」


皆に公表しないということに疑問を持ったのできいてみる


「んー、そうだね。俺が代表で追われてる感じかな。鬼男君はあの容姿だし、曽良には喧嘩を売っても勝てないし」


地味に曽良は強い。
そういえば1年のときに呼び出されて無傷で帰って来たときがあった。


「あと、別に生徒会の皆には教えても問題ないよ。ただ、外部に漏れるとちょっと面倒かな」


ま、もみ消すけどね。と、腹黒い一言がボソッと聞こえた;


「さぁて、校内見回りに行こうか。名前ちゃん早速いいかな?」












閻魔side


「おい、見つけたぞ会長様」


見回りを1階から始めて現在まだ2階への階段。
序盤にして不良に絡まれてしまった。


「よくもこの前はタバコを先公にバラしてくれたな」

「いや、当たり前じゃん!つか、俺1回注意したのに聞かなかったからでしょ;」


いかにも不良といった風貌の2人が俺に詰め寄ろうとする


「(2人はやばいかな;)名前ちゃん逃げよう」

「え、なんでですか?」

「いや、なんでって「オラ、何無視してくれてんだこのっ」ヒッ」


1人が拳を振り上げる。
殴られる!そう思い、咄嗟に目を瞑る。が、痛みが来ない。
目を開けると名前ちゃんが相手の腹に回し蹴りを決めたとこだった


「は?なんだ・・・コイツ」

「チッなめてんじゃねぇぞ!」


もう1人が突進してパンチを決めようとすると、しゃがんで避け、足払いをする。
先ほどの奴が起き上がり襲いかかろうとして、そのまま振り向きながら回し蹴り。
圧倒的だった。


「っ!ちくしょう!今日は引き下がってやる。だがな次はないぞ!」


不良達がバタバタと背を向け走って行ってしまった。
すると、その方向からひょっこりと曽良が出て来た。


「曽良?」

「あぁ、先程すれ違った人達が化け物にあったみたいな顔してましたけど、マスエさんのせいだったんですね。納得です」

「マスエ言うなし。あ、閻魔先輩けがないですか?」


ハッとしたように名前ちゃんが言う


「す...すっごいね名前ちゃん!!!圧勝だったじゃん」

「え、いや、はい。ただ、曽良みたいにパンチが重くないのでK.Oはできないんですけどね」


お役に立てたなら良かったです。
とはにかみながら言う彼女は普通の女子校生だった。


「マスエさん本気出してなかっただけでしょ。あんな軽傷で帰すなんて」

「だからマスエって言うなっつーの!ボロボロにして先生に言われたら困るでしょ!」


曽良と言い合いをする普通じゃない様な強さを持つ普通な少女に、
次はセーラー服で戦ってもらいたいな。と思うのだった。


パンチラ防止の短パン装備済







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