夢小説〜鬼灯の冷徹(LONG)〜

□初給料驚愕
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給湯室に向かって歩いていると、向こうからお香さんが歩いてきた。

「あ、お香さん」

小走りで駆け寄るとこんにちはと挨拶をするお香さん。
やっばい、この人好きだな。

「あら?奈鶴ちゃんが手に持っているものは何かしら?」
「あ、これですか?お茶缶ですよ、茶葉の入った」
「茶葉なら給湯室にあったはずだけども」
「あ!違うんです、これは薬草茶の茶葉です」

まあと驚きの声をあげるお香さん。
ごっつい可愛いです、ごっつぁんです。

「もしかして極楽満月の薬草茶作ってったのは奈鶴ちゃんなのかしら?」
「そうですね。一応店頭に幾つか並べていました」
「あらやだ。私、あれいつも買ってたのよ〜。最近は並ばないからなんでかなって思ってたんだけどそういう事なのねぇ」
「そういうことです」

お香さんが買ってくれてたなんてとてもどころかかなり嬉しい。
えへへと照れているとお香さんは何かを思いついたようだ。

「ねえ奈鶴ちゃん」
「はい?」
「私も薬草茶欲しいから、作ってもらいたいのだけど……お願いして良いかしら」
「も、もちろんです!ちょうど今、女性でも抵抗なくさらっと飲める薬草茶を作ってみたかったんです。もし良かったら手伝ってもらってもいいですか?」
「ええ。一緒に女の子好みの薬草茶作りましょう」

楽しみにしてるからねと言い残し去っていくお香さん。
はあ…ああいう女性になりたい。
なんてため息をついて思い出したけども、早く鬼灯様にお茶を出さねば。
慌てて給湯室に駆け出した。
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