夢小説〜銀魂(LONG)〜

□第八訓
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「違うのか?この間頼んだじゃないか。斉藤さんを探してくれと」
「いやいやいや聞いてねえよ。つか誰だよ斉藤さん」

おかしいなと首を傾げる桂。
アホだろこいつ。
誰か知らないが斉藤さんはあたしなんかよりもっとまともな格好してると思うぞ。
あたしの勘だが。

「それでは誰だ?何処かで見た事があるのだがそれが思い出せない」
「ガキん時に会ってるんだがな」
「うーむ。山野さんか?たしかマリ○ブラザーズは返した筈だぞ」
「いやなんでマリ○?ぜんっぜんちげーよ馬鹿」

イライラしてきたのか貧乏ゆすりをし始める銀時。
桂はまたあたしを凝視してきた。
穴が空いてしまうからやめてくれ!
そんな思いが通じたのかまたなにか閃いたようだ。

「もしかして玉藻ちゃんか?銀時」
「遅えよヅラ。こんな特徴的な奴を忘れんなよ」
「これは!久しいな、元気でやってるかい?」
「なんで近所のジジイのノリなんだよ」

手を差し出す桂を今度は凝視し返す。
何処で見聞きしたんだこいつ。
さっきから引っかかって出てこない。
眉を顰めるとあたしが思い出せていない事に気が付いた桂。

「俺が思い出せないか?」
「いやごめん。誰?」
「桂小太郎と言えば思い出せるか?」
「かつら?こたろー??」

あーうーと頭をフル回転させて思い出すあたし。
こたろう、こたろー、こた、こ…。

「小太兄ィか!!」
「久しぶりだな玉藻ちゃん!!元気にしてたかい?」
「元気に稼いでたよ。それより小太兄ィも元気そうでなにより」

頭を撫でられくすぐったいけど懐かしい感じ。
昔もこうして頭を撫でてもらったなあ。
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