夢小説〜黒バス(long)〜
□黒い影の役者たち
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「二人してなに難しー話してるのー?」
「黒ちーんなんのはなしー?」
紫色の二人が乱入してくるのもいつもの事。
「奈鶴ちゃん。今日は何も持ってきてないですよ?」
「えー?綴子ちゃんのケチー」
「持ってないものは持ってませんからしょうがないじゃないですか」
「ぶーぶー」
ブーイングをしながら私に抱きつく奈鶴ちゃんを離す。
今度は黒子くんが絡まれた。
「黒ちんはなんか持ってないのー?」
「残念ながら何も持ってないですよ、紫原くん。」
「ちぇー」
こちらもガッカリしながら黒子くんから離れる。
「もういいしー。行こー奈鶴ちん」
「そーだね、むーくん」
仲良く来たと思ったら仲良く帰って行った紫組。
まったく、なんなのだか。
「あの二人は大きいのにどこか子供らしいですよね。」
「そうですね。でもそれがあの二人の魅力ですよね」
「やはりそう思います?黒子くん」
「綴子さんもそう思ってました?」
「「本当にかわいいですよね」」
帰って行く紫組を見つめながらため息をつく二人だった。