夢小説〜黒バス(long)〜

□緑色の日常
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「わかった。」

緑間はハッと何に気付いたのか顔を上げ、メガネの位置を直した。

「俺がここまで健康で居られるのもおは朝占いあってこそなのだよ」
「なっ…!?」

この返答は予想の斜め上を行かれた。

「お、おは朝占いあってこそ…?そんな馬鹿げた事があるとでも?」
「ああ。なぜなら俺が今、こうして健康で居られるのも人智を尽くしているからだ。だからこそのびのびと過ごせているのだよ」
「訳がわかりません…」
「おは朝占いのラッキーアイテムを持ち、安心感を得て、そして他の事に思い切り精が出せる。つまりそういう事なのだよ」
「…………」

負けた…。
そんな、そんなわけないのに何故かそんな気がしてきてしまう。
これが人の盲信という物なのか?
いや。この場合、妄信の方が近いのだろうか?
もうどちらでも良い。
ここまでくると、おは朝占いがとても素晴らしいものに聞こえてくる。
駄目だ私、正気になれ。
たかがラッキーアイテムだ。
そんなもので私の健康を守れるわけがない。
そう思うと、私は緑間に噛み付いた。

「ラッキーアイテムごときで健康は維持出来ないのです。」
「健康グッズごときで俺の運命は変えられないのだよ」
「運命の変わるラッキーアイテムとか詐欺です。有り得ません」
「健康になれる健康グッズはあったとしても何十分の一の確立でしかないのだよ」
「もういいです。貴方とは分かり合える気がしません」
「そうだな。丁度俺もそう思っていたところなのだよ」

フンッと二人揃ってそっぽを向くと別々の方向に歩き出したのであった。
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