夢小説〜黒バス(long)〜

□赤い二人は主将様
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一体こんな所で何を話そうって言うのだ。
普段は人気があるはずの廊下は先程鳴ってしまったチャイムにより完全に静まり返っている。

「チャイムが鳴ってしまったわ。早く戻りたいのだけれど」
「いつもはそんな事を気にしない癖にか?」
「赤司には関係ないでしょう?」
「…………またそれか」

なぜか睨まれてしまった。
私が一体何をしたと言うのだ。
訳が分からない。

「お前はいつも俺に関係がある事を関係がないと言う。」
「関係あるなら関係があるって言うわよ。私だって馬鹿じゃないわ」
「さっき比べられているのを聞いて落ち込んでいたのにか?」
「っ……!!?」

何故それを知っている。
私が貴方よりも劣っている事を再確認させたいのか?
この男の行動はいつも裏がある。
裏がありすぎて私は読みきれない。
苦痛だ。

「それが…なんだっていうの?貴方には関係がないでしょう?」
「だんだん俺が馬鹿なのかと思えるくらい君は鈍いな」
「はぁ…?」

わけが分からない。
何故私はそんなに貶されなければいけない?
関係がないから関係がないと言っているのにこの男は本当に分からない。

「一人で考え込んでまた言い訳でも考えているのか?」
「好い加減にしてよ…!!」

ついに抑えていた感情が切れてしまった。
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