夢小説〜short詰め合わせ〜
□迷わないから。
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黄瀬くんに何を着て行くかの相談から一時間。
私は浴衣とにらめっこをしていた。
私は一人で浴衣を着ることが出来ない。
ついでにいうなら、浴衣なんて小3以来、着た記憶が一切ない。
つまり4年ぶりくらい??
なので母に着付けを頼んだのだが洗濯物に追われているので、待てと言われてしまった。
「お母さーん!!ねえ、手ぇ空きましたかー!?」
「あと少しだから待っててー!そんなに着たいなら下に持ってきなさい!」
一階に居る母に声をかけると怒られてしまった。
そんなに着たいならって別にそこまで急がなくても良いんだけど…。
でもやっぱり待ち合わせまで2時間もないから焦るというか。
悩んだ末、髪型を先に整えることにした。
「いつもとは違う髪型…。うーん…」
どうせならば張り切ってポニーテールとか?
でもいつもポニーテールだし変わらないよね。
じゃあお団子とか?
サイドで編み込みしてお団子して髪飾り付けて…。
「できた!今までで一番良いかも!」
鏡の前で髪と格闘して30分。
ほぼ想像通りにできた。
そんなわけでテンションはうなぎ上り。
次はお母さんに着付けをしてもらおう!
そう思い、必要なものを手に私は一階に降りて行った。