夢小説〜short詰め合わせ〜
□聖夜に祈りを
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ちゃんと元の通りに並べで監督に渡す。
この作業が終わったら次は洗濯を頼まれてしまった。
極寒の地で極寒の作業を開始します…
「着込んでるとはいえ、やっぱり秋田は冷える〜」
手際良く洗濯機を動かし、ついでに周辺の掃除もしておく。
少しでも動かないと寒くて死んでしまいそうです。
「椎名!」
「劉先輩?」
「監督が呼んでるアル」
「はい?」
洗濯機が動いてる間は特に何もやる事ないし、呼ばれた監督の元へ急ぐ事にした。
「椎名…アレをなんとかしてくれ…」
「わあ…」
休憩からずっとそうなのか座ったまま微動だにしない敦。
これは完全に拗ねてますね。
「5分ください」
監督にそう告げると小走りで敦の所に向かう。
足音に気が付いたのか顔をあげる敦。
「なーに拗ねてんのよ」
笑いながら行くと敦は唇を尖らせていた。
「だってせっかくのクリスマス…」
「部活にまでそれを持ってこない」
「だけど」
そこまで言うと敦はシュンとしてしまった。
「みんな困ってるよ?」
「知らねーし」
ヤケクソ気味に言われ、そっぽを向かれてしまった。