夢小説〜short詰め合わせ〜
□ドSコートにご注意を
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結局男は首輪をしていた。
女は上機嫌で首輪に付いている鎖を持っていた。
「うふふふふ。やだなにこれめちゃくちゃいい眺めじゃない。可愛いわよ総悟?お似合いね」
「変な事吐かしてんじゃねェやい。こんなん屈辱以外のなんでもねェ」
ギリギリと離れた女の耳にも届くような歯ぎしりが聞こえる。
クスクスと笑う女は鎖を弄ってなにやらしていた。
「やれやれ。ドSとドMを兼ね備えて人は完璧になるのよ?まあ、私はどっちでも全然イケるけどやっぱり虐める方が性に合うのよねぇ」
「ただのド変態の間違いでさァ」
「噛み付いてくる総悟は本当可愛い。もっと虐めたくなるからあまり煽らないでくれる?」
「はん。やれるもんならやってみろィ」
ジッと女を睨む男を他所に女はできたと言って男に鎖を見せた。
「うふっこれでどっちが主人か分からなくて面白くない?どう思う?総悟ちゃん?」
鎖の先端には小さな首輪が。
いや、首にハマるような大きさではないから腕輪だろうか。
「本当、悪趣味でさァ…」
「それはそれは…褒めてるのかしら?嬉しいわ」
早速付けた腕輪をハメて嬉しそうに微笑んだ。
その笑みは少女のようにあどけない表情だった。