夢小説〜銀魂(LONG)〜

□第六訓
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屯所を出て銀時の原チャリの後ろに乗って着いたのは万事屋銀ちゃんという看板が掛けてある二階建ての建物だった。
自己主張の激しい奴だとは思ってたがまさかここまでとは。

「お前が万事屋っつーのやってるのは知ってたが銀ちゃんが付くとは思ってなかった…」
「なんだよ。語呂が良いだろ?」
「んまあ…そうか?」

そうでもない気がするが別にここで議論する必要はないので放置しておく。
階段を上がり戸を開ける銀時の後ろをゆっくりと追いかける。

「ただいまー」

先に入って行く銀時。
あたしはこれ、上がっていいって事なのか?
と一瞬躊躇すると銀時が振り向いた。

「ほら、早く入れよ。」
「あ、うん」

敷居を跨いで玄関に腰を下ろしブーツを脱ぐ。
その間に銀時は更に奥に進むと誰かに声をかけた。

「ぱっつぁん、茶ァ入れてくれや」
「あ、お客さんですか?銀さん」
「どうせまたロクな奴じゃないネ。気にしたら負けアルよ新八」
「オメーのせいで客が入りづらい空気になるからやめろ神楽!」

ブーツを脱ぎ終え、立ち上がった瞬間にこの会話。
銀時の言う通り、ものすっごく入りづらかった。
ほら入れと戻ってきた銀時に手を引かれた。

「別に手なんか引かなくても入れたっつの」
「素直に入りづらかったって言えよ、ツンデレかおい可愛いな」
「斬っていいか?銀時」
「いやごめん玉藻」

適当なソファに座ると対面に銀時が座った。
居間には銀時の横に座るチャイナの子とお茶を持ってきた眼鏡の人が居た。
それから白いもふもふした大きな犬(犬かどうかも怪しいが)
眼鏡の人はお茶を淹れてすぐに戻ってくるとあたしの目の前に置いた。

「あ、ありがと」
「いえいえ。それより銀さんこの方は?」

気になって仕方ないというように銀時に質問する眼鏡くん。
特になんでもないと紹介してくれる銀時の次の台詞があたしを危機に追い込んだ。

「ん?ああ、こいつはなんでも屋の霧隠玉藻ちゃん」
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