夢小説〜銀魂(LONG)〜

□第五訓
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昼下がり。
屯所内で一組の男女があちこち歩き回っている光景はなかなか見れないだろう。

「んー?なあこの部屋ってなに?なんかすっげえ埃っぽいんだが」
「ここはなんでもねェとこですねィ。ただの物置でさァ」
「ふーん。どーりでダンボールが沢山積んであるわけか」

あっちこっちを開けたり閉めたりぱっと見、変人だ。

「たいちょーさん、ここはー?」
「大広間でさァ。ここで会議したり宴会したり」
「なるほど」

だだっ広いこの部屋は一体何畳あるんだろう。
まあ、沢山の隊士が集まる場所だと考えれば必然と大きくなるものか。

「ん?あの、ちょっと離れたとこにあるでっけえ建物は?」
「あれは食堂でさァ。女中のお姉様方が俺らの飯を毎日作ってくれてんでィ」
「ほー。そりゃ女中の人も大変だな。ちょっと覗いてみたい」
「行きますかィ?」
「お?いいの?」
「別に見られて悪い事はねェしちょうど昼時で腹減ってるんでねィ。食っていきますかィ?」

お腹をさすりながら提案する沖田。
誰がどう見てもお前が腹減ってるだけじゃねーかよ。

「ま、いっか。食ってくよ」
「決まりですねィ」

そう言うと沖田は先導するように歩き始めたのだった。
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