夢小説〜黒バス(long)〜

□身長会議
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とある日の昼下がり。
彼女たちはいつも通り仲睦まじく昼食をとっていた。

「あのねー、この前の身体測定でまた身長伸びたのー」
「えっ…まだ延びるてのですか奈鶴ちゃん」

驚いた顔でこちらを向く綴子ちゃん。
ちょっぴり羨ましそうな感じもする。

「でももう伸びないんじゃないかなー?」
「それはただの願望なの?」

神ちゃんは鋭い瞳でこちらを見る。
嫉妬っぽい。

「んー、というか、ママが中学には止まってたって言うから私もそうなのかな〜って思って。」
「あーわかる。母ちゃんと身長の話すると、似てんだよなあ」
「あたしもそうだわ。パパよりママの方が成長の仕方が似てるのよね」

どうやら皆そうらしい。
成長がママよりなのは私だけかと思ったけど案外女の子は皆万国共通なのかも。

「と、いうよりも私は止まってほしいと願います」
「美鳥ちゃん?」
「バランス良く栄養が摂れているからこそこのように成長していることがわかるのですが…その……」

そこで美鳥ちゃんは言い淀んでしまった。
意を汲んだのは神ちゃんだった。

「女の子としては、あまり身長が高いとこは嬉しくないからね」
「そう、です」
「ん?そうなの?」

良く分からない私は首を傾げた。

「だって、バスケするにはおっきい方が良いんでしょ?」
「あんまり大きな女の子はモテないのよ、奈鶴。モデル身長と言えどね」
「えー?そういうものなのー?」
「そうなのよ。ホントに面倒な生き物だわ、男って」

わかりやすく落胆する菜花ちゃん。
うーん、難しい。
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