夢小説〜黒バス(long)〜

□ハッピーハロウィン
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ーーーピンポーン

インターホンの音で目が覚めた私はうたた寝をしていたソファから下りて玄関へ急いだ。

「はいはーい?」

ドアを開けると見慣れた紫の大きい幼馴染が、

「とりっくおわとりーと!」

なんて言って両手を私に差し出してきた。
状況が読めない。
分からないと言うように小首を傾げるとむーくんが抱きついてきた。

「もー!とりっくおわとりーとって言ったらお菓子くれるでしょふつー!」
「え?あ、ああ」

すっかり忘れていた。
今日はハロウィンなのだ。

「ごめん、むーくん。すっかり忘れてたよー。お菓子は……」

うーんと思案して思い出したのは昨日大量に作ったクッキー。
昨日は覚えていたのに今日になったら忘れてたなんてまったく間抜けな話だ。

「奈鶴ちん、良い匂いがするし…」
「クッキーあるけど食べるー?」
「食べるしー!!」

抱きついていた体を離し文字通り甘い誘いにかかった。

「こら敦」

むーくんの後ろで声がした。
誰だろうと確認したいがむーくんがおっきくてよく見えない。

「あ、ごめん赤ちん忘れてたしー」
「知ってる。それよりやる事を忘れていないか?」
「えー?あー…んー?」

むーくんは思い出そうと頑張っているけどこれじゃ多分思い出せないだろうな…。
むーくんの影から出てきた赤司くんは申し訳なさそうにお辞儀をした。
あの赤司くんに頭下げられちゃった…!!

「すまない奈鶴。実はハロウィンパーティーというものをしようと思ってね」
「はーそうですかー。」
「それで敦が君を誘いたいと言い出して聞かなかったものだから駄目元で来てみたんだよ」
「ふぇー。」
「奈鶴ちんも来るよね?」

有無を言わさないむーくん。
拒否権がないのは最初から知ってましたって言うのは言わないでおこっと。

「わかったー…」

ただ、何もしないで行くのもアレなので思いついた事を提案してみよう。

「それよりさ、パーティーなんだし人が多い方がいいよねー?」
「まあ、そうだがそれがどうしたんだい?」
「どうせだし女子部の皆も呼んじゃおうー!」
「最初からそのつもりさ。」






て事で赤司くんの御宅でハロウィンパーティーをする事になりました。
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