夢小説〜黒バス(long)〜

□紫の通常運転
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私の一日はむーくんを起こすところから始まる。
いや、そんな事はないんだけどむーくんを起こすと一日が始まるなーって実感する。

「むーくん!おっきって!!」
「んーあとちょっとー」
「ちょっとってどのくらーい?」
「5分…」
「じゃあ5分したらちゃんと起きてねー?」
「うーん…」

いつも朝はあとちょっとってお決まりの台詞を言う。
だから充分に余裕を持ってむーくんを起こしに行く。
5分は特にやる事もないしむーくんの髪を弄ったり撫でたり、むーくんで遊ぶ。

「むーくんー5分経ったよー?」
「もうちょっとだけ…」
「もうダメー5分待ちましたー」
「ううー奈鶴ちんがちゅーしてくれたら起きるしー」
「なにいってんのー?そういうのは好きな子にしてもらってよー。それより起きろー!」

ばさっと布団を剥がし、むーくんの上に飛び乗る。
ぐえって声がしたけど気にしない。
だって起きないむーくんが悪い。

「ごめん奈鶴ちん…起きるから退いてください…」
「よろしーい。ちゃっちゃっと着替えて朝ごはんにするぞー」

私が退くとむーくんはのそりと起き上がって着替えを取り出す。
私は部屋を出てむーくんの朝ごはんを作る。
おばさんは朝早くに仕事に行くからいつも私が朝ごはんを作るのが当たり前になった。
お弁当はおばさんが作って置いといてくれている。

「おはよー」
「むーくん遅いー。もう出来たよ」
「うん。ありがとー」

いつもみたく向かい合わせで朝ごはんを食べる。
おばさんが朝ごはんを作ってくれるなら一緒に食べないって素晴らしい事を言ってくれたのでいつも一緒に食べる。

「いただきます」
「どーぞ」
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