夢小説〜黒バス(long)〜

□赤い二人は主将様
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私は赤雷神。
女子バスケットボール部の主将を務めている。
今日もあの忌々しい赤との違いを馬鹿な女達が話していた。
比べられる事が嫌いな私には苦痛でしかなかったがふと耳を済ませて聞いてみた。

「赤司くんは出来て神ちゃんに出来ないものってあったんだー!」
「なんか意外じゃない?神ちゃんってなんでも出来るイメージあったんだけど」
「わかるわかるー」

影で言っているつもりが全て聞こえていたなんて言ったら彼女たちはどう思うのだろうか。
こんなものを聞くために時間を割いてしまった事がアホらしくて教室から出ようとドアに手をかけると勝手にドアが開いた。
視線を上げると忌々しい赤が立っていた。

「どいてくれないかしら、赤司。」
「どかない」
「何故?」
「俺はお前に用があってきたのだから退く必要はない。」
「なんの話?早く言いなさい。私もそんなに暇じゃないわ」

少しむっとしながら答えると私の手を取り歩きだした。
目的も分からず勝手に手を引かれなすがままというのは私の性に合わない。

「理由を話しなさい、赤司。話さないなら私は戻るわよ」
「教室から出ようとしていたのにか?」
「赤司には関係ないわ」
「いいから黙ってついてこれないのか?」
「……生憎、私にも口が付いているの。納得がいかない限り話すわよ」

しばらく連れられているといつも部長会議で使われている空き教室に放り込まれた。
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