夢小説〜黒バス(long)〜
□男女比
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放課後の体育館は今日も賑やか。
バスケの音以外にも怒号やらが飛び交う第一体育館は男子バスケ部の一軍が使用している体育館だ。
そんなすごい体育館に乗り込む女子が居た。
「ちょっと失礼するわ。桃井は居るかしら?」
赤いツインテールを揺らし練習着を身に纏い、ドアを自分の身体二つ分開けて入ってきた彼女は女子バスケ部の主将をやっている。
「何の用だ?赤雷神」
ボールを片手に汗を拭きながら優雅にこっちに向かって歩いてくる赤い髪をした赤司くんは神ちゃんにむかって声をかけた。
「何の用だ?じゃないわよ。桃井ったらうちのマネジを連れてどっかに逃走したのよ。どうせまた同人誌イベントがどうのこうのって話よ。」
「ふむ。それはすまなかったな。だか、残念ながら桃井はここには居ないぞ。」
呆れながら事情を説明するも、目的の桃ちゃんは居ないらしい。
「ちょっと。いつまで傍観してるのよ奈鶴。桃井と桃沢を探さないと女バスにも男バスにも被害甚大なのよ?」
「うーん…わかってるんだけど別に良くなーい?」
投げやりにそう言うと自分よりも小さな神ちゃんにあたしのポニーテールを引っ張られた。
「神ちゃん痛いよーなんでいつも髪の毛引っ張るのさー」
「漫才してる暇はないわ。早くしないと漫画の中の私達の貞操が危ういのよ?」
「何の話だ?」
訝しげに質問を投げ掛けた赤司くんに待ってましたとばかりに神ちゃんは口を開いた。
「BL、GL本よ」