夢小説〜short詰め合わせ〜
□進めばいい。
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明るい光に起こされた。
「眠たいよ…まだ時間早いでしょ…」
「何言ってるの奈鶴!今日は金曜日よ!」
「うっそ?!土曜日じゃないの?!」
お母さんの声で弾かれたように起きる。
まだ休みじゃなかった、ヤバイ!
さっと制服を着て髪を直して時計を見たら8時ちょっと前。
「ヤバイヤバイ遅刻だ!!」
パンを囓って家を飛び出した。
日曜日の夏祭りで少し浮かれてた自分に喝を入れる。
私の馬鹿!浮かれてる場合か!
「ん〜どうしよう〜」
朝の会は8:15からだ。
家から全力ダッシュで学校まで10分ちょっとかかる。
間に合え私!!
★★★★★
「奈鶴っち…今朝は災難でしたね」
「ほっといてよ…」
なんとかチャイムと同時に滑り込んだは良いものの滑りすぎて顔から転ぶ始末。
しかも紫原くんに向かって…。
思い出したら消えたくなってきた。
ああ、穴があったら入るから埋めてもらいたい。
「いや、まあしょうがねえし。あれは事故みたいなもんだし」
「ほんっとにごめんなさい!」
なんど頭を下げても足りないくらいです。
むしろ土下座しましょうか。
「ちょっ?!奈鶴っち!?目が死んでるッス!」
「アハハ…もう好きにして…」