夢小説〜short詰め合わせ〜

□大好き!神獣様♪
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「はーくーたーくー様ー!!」
「わ?奈鶴ちゃん」

極楽満月の戸を開けおもいっきり後ろから白澤様に抱きついてみた。
你好(こんにちわ)と笑顔で挨拶してくれる白澤様は特に何も感想はないらしい。

「今日はどうしたの?薬切れちゃった?」
「それより白澤様が足りないですー」
「ははっそれは嬉しい事言ってくれるね」

さっきよりも強く抱きしめると頭を撫でてくれた。
あー白澤様のいい匂い…。

「あ、そうそう用事があって来たのに白澤様見つけたら危うく忘れるとこでした」
「それじゃ本末転倒でしょ」
「えへっ对不起(ごめんなさい)」

名残惜しいけれど取り敢えず白澤様から離れる事から始める。
そばに放り投げた風呂敷から封筒を取り出し、白澤様に渡す。

「ん?これは注文書かな?」
「はい!今日は切らした材料を買いに来ました」
「知道了(わかった)。それじゃちょっと待っててね」

しばらくかかるようなのでそこらへんにある椅子に腰を掛けて待つことにした。
白澤様がいなくなってからしばらくすると知らない人が入ってきた。

「あ、いらっしゃいませ。お客さんで良いんっすよね?」
「あれ?新しい従業員さん??」

どうもと頭を下げた男の人は白澤様とは反対と言ってもいいような人だった。
強いて似てると言うなら温和そうなところ?

「白澤様はどちらに?」

首を傾げる男性。
見た目にそぐわない可愛さをもっていらっしゃる。
ちょっとキュンときた。

「白澤様は今、注文した物を取りに行きましたよ。すれ違いですね」
「あ、成る程」

クスクスと笑うと恥ずかしそうに頬を掻きながら笑う男性。
やばい、キュンキュンします。
じっと見つめていると何かを思い出したのかこっちをむいた。

「じ、自己紹介してませんでしたね!」
「あ、ごめんね。それは忘れてた」
「いえいえ、俺も忘れてましたからお合いこっすよ」

ああもうさっきからキュンキュンしてしょうがない。
心臓が持たないですよ!

「私は奈鶴と言います。薬剤全般を研究しています」
「お、俺は桃太郎っす。よろしくお願いします」

ぺこりと頭を下げた桃太郎さん。
ん?桃太郎?

「もしかして童話で有名な桃太郎さんです?」
「そうなんですけど…」
「谎言?!我,桃太郎的童话大迷!能遇见很高兴!!(嘘?!私、桃太郎の童話大好きなの!会えて嬉しいわ!)」
「え?」
「あ、ご、ごめんね!つい会えて嬉しくて…!」

「へー奈鶴ちゃんは桃タローくんのこと好きなんだー」

がたっとドアの開く音がすると白澤様がお帰りになったらしい。
なんだかちょっと怒っているご様子。
どうしたんだろう?
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