夢小説〜short詰め合わせ〜

□嫌いから好きに
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青峰の馬鹿にバスケを付き合わされてから数週間後。

「そうだ。遊びに行こう。」

と、赤司が一言。
期末試験が終わりいつも通り部活をしていた。
いつも通りと言っても何もしてない気がするが。

「遊びに行くってどういう事?」

征ちゃんはいつも突拍子もないのだが、必ずその裏には何かしらの意味があるのだ。
だから今回もそうなのだろうと勝手に予測した。

「良いところに気が付いたな。奈鶴」
「お、おう。」
「海に行こうと思う。」

「はあ?」

何故海なんだ。
確かに最近はもう夏と言っていいほど気温も上がってきた。
つか夏だ。
だけど定番の海とか。

「普通すぎて面白味がないじゃんか。」
「良いじゃないッスか!奈鶴っち!」
「確かに奈鶴の意見も一理あるのだよ」
「俺はお菓子食べれるならどこでもいいよー」
「紫原くん。それではどこでも出来てしまいます。」
「つか海なんか行ったって面白くねえだろ」

と、思った事をそれぞれ呟いた。
半分くらいどうでもいいが。

「黙りなよ。僕の命令は絶対なんだろう?」

「ねえ、征ちゃん。」
「なんだい?奈鶴。そのあだ名はいい加減やめてほしいな。」
「さっきのセリフ、言ってて恥ずかしくない?」

ビクッと肩を震わせた征ちゃん。
あ、実はとても恥ずかしい…?
なんてよーく見てるとこめかみあたりに血管を浮き出させてこちらをじっと見ている征ちゃん。

「奈鶴。覚悟はいいよな?」
「え、あれ?まさか…」
「そのまさかだよ奈鶴。外周15週だ」
「鬼だ…」
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