夢小説〜銀魂(LONG)〜

□第八訓
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しばらく雑談をしていると携帯が振動した。

「あっ」

振動した携帯を取り出すともうすぐ依頼の時間だというアラームだった。

「ごめん、帰らねーと」
「仕事か?」
「ん。そーゆーこと」

すくっと立ち上がると送って行くと銀時も立ち上がる。

「いや、大丈夫。こっから帰る道すがらにあるから歩いてくわ」

そう言いにへらと笑うと銀時がため息をついた。
そして苦笑いされた。

「そうか。わかった、気を付けて帰れよ」

玄関に行き靴を履いていると寂しそうに笑う銀時。
なんちゅー顔してんだか。

「んな顔するなよ、んじゃーね」

玄関の戸に手をかけてそのまま後ろを見ずに万事屋を出る。
きっとまた寂しそうにしてんだろうな。
銀時の表情が手に取るようにわかる。
階段を降りて歩きだすと開店準備をする緑髪の奴に出会った。

「あなたは銀時様の所から出てきましたがどういった関係なのでしょうか」
「聞いてねえだろそれ。自己完結してどうでもいいとか正直思っただろ。」

こいつ、台本通りにさっさと進めようとするタイプだ。
よくわかんないがたぶんメイドロボなんだろうな。
人間らしすぎてむしろびっくりだ。

「そうですね。銀時様のなんであろうと私には関係ないですので。家賃さえ払っていただければ」
「あいつどんだけ滞納してんだ」
「かれこれ4ヶ月分は滞納しています」
「それでよく追い出されないな…。まあ、一ヶ月分くらいはそのうち払われると思うぞ」
「そのうちとは具体的にどれくらいでしょう?」
「しーらね。…っとやばいやばい。仕事遅れちまうや」
「お急ぎでしたか。引き止めてしまい申し訳ありませんでした」
「んーん。気にすんな。今度はそっちのスナックの方も遊びに行くよ」
「お待ちしております」
「あいよー」

じゃあなとロボットに手を振りながら目的の場所に歩きだす。
これ…間に合うかなー。
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