夢小説〜銀魂(LONG)〜

□第八訓
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小太兄ィも椅子に座り雑談をする。
どうやらこの男、攘夷志士とかいうのをやっているらしい。

「てかまず攘夷志士ってなに?」
「なんと?!攘夷志士を知らぬのか!!」
「え?一般常識なん?」

ガタッと椅子から立ち上がる大袈裟な反応する小太兄ィ。
知らないものは知らないし。
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥ってな。

「攘夷志士というのはなぁ」
「待って小太兄ィ。それって説明すると長くなるの?」
「これを語らずして何を語r」
「三文で説明しなさい」
「はい」

あーでもないこーでもないと悩む事数分。
どうやらまとまったらしい。

「攘夷志士とは、国の為に戦い天人を排除せんとする集団だ。今では倒幕の為、天人排除のため、多少過激ではあるが日々、真選組と刀を交えている者もいる。どうだ?素晴らしいだろう?」
「うん。長い」

そう切り捨てるとしょんぼりとする小太兄ィ。
だって事実だもの。
要は天人と幕府を倒して昔みたいな国に戻そうって事か。

「どうだ?玉藻ちゃん。君も一緒に攘夷しないか?」
「遠慮するよ。別に今の国に対して文句はあるっちゃあるけど、倒幕する程でもねーし」
「何故?」
「理由がないならあたしは刀を抜かないよ。トリガーハッピーと一緒にすんな」
「そうか?」

疑問なのか首を傾げる小太兄ィ。
この人の中のあたしはどんな人間なんだよ。

「てか小太兄ィ。いつまで子供扱いなんだよ。ちゃん付けとかムズ痒いからやめてよ」
「そういう玉藻ちゃんだって俺の事はまだ小太兄ィと呼ぶんだな」
「これは癖っていうかなんというか」
「銀時は銀兄ィと呼んでいないのにか?」
「なんで知ってんの?!」

こいつの前ではまだ銀時の事を呼んでいないのに!
驚き後ずさるあたしを他所に小太兄ィは自慢顔をしながらやっぱりと言った。

「俺の勘もまだまだ鈍っていないという事だな」
「うわっ嵌められた。勘なのかよ」
「ふん。これを機に俺の事は小太郎と呼んでくれて構わないぞ」
「じゃ小太で」
「なんでだ!?」
「長い、めんどい」

ぐはっとダメージを食らう小太。
一々大袈裟に反応し過ぎっていうかうざったいよな、これ。
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