夢小説〜銀魂(LONG)〜

□第八訓
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昔話をしてから暫く真面目に仕事の話をしていた。
と言っても真面目に聞いていたのはメガネくんだけだが。
雑談に移り始めた時、見計らったように万事屋のチャイムが鳴った。

「来客か?ぱっつぁん宜しく」
「たまには自分で行ったらどうですか」

しょうがないなと言うとメガネくんは立ち上がり玄関に向かった。
なんだかんだ言って動くところが偉いなーなんて思っていると玄関から早足にメガネくんが帰ってきた。

「どうしたぱっつぁん」

怪訝そうにメガネくんを見る銀時。
いや、チャイナちゃんもあたしもそんな感じで見てるが。

「あの、来客の相手によっては追い返して良いですよね…?銀さん」
「あ?まあ、客じゃなきゃ追い返していいけどよ」

なんだよいきなりと銀時が眉間に皺を寄せる。
平然と酷いことを言うもんだ。
だが、あたしも人の事言えた義理じゃないか。
ぼけーっと二人の成り行きを見守っていると玄関から誰かが入ってきた。

「まったく、酷いじゃないか銀時」
「うげっヅラじゃねーかよ!帰れ疫病神!!」
「ヅラじゃない、桂だ。何度言えば分かる」

桂と言った男は残念だと言うように首を左右に振る。
対して銀時は面倒な奴がきたとあからさまに嫌そうな顔している。
桂?
どっかで聞いたような?

「おい銀時。此方の女性は誰だ?まさかお前のコレか?」

小指をすっと立ててとても古い恋人の表現をする。
こいつ歳いくつなんだよ。

「表現が古ィしそんなんじゃねーよ。テメェも知ってる奴だよ」
「知ってる奴?」

じっとあたしを見つめる桂。
なに、なんでこんな見つめられてんだよあたし。
ハッと閃いたのか銀時の方に振り返る桂。

「まさかお前!」
「あぁ、そのまさかだよ」
「斉藤さんを見つけ出すなんてさすが銀時だ!!」

「「は??」」
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