夢小説〜銀魂(LONG)〜

□第五訓
4ページ/5ページ


しばらくして巡回から帰ってきた山崎に鬼ごっこを止められた銀時と土方。
二人揃って肩で息をしている。

「だ、だいたい何してるんですか?!旦那も副長も!」
「アァ?ザキ、テメェこそなにしてくれてんだ」
「な、何って副長を羽交い締めにしてます!」
「これじゃアイツ斬れねえだろうが!!」
「なにいってんすか!!これ以上怪我人出されても困るんすよ副長!落ち着いてください!!」
「っるせぇ!離せっつってんだよ!!」

じりじりと山崎を引きずりながらも銀時を捕まえようとする土方。
その根性は見上げたもんだ。

「まあ、危ねえから勘弁してやって。土方くん」
「オメーが捕まえろっつったんだろ」
「うん。だから勘弁してやってって言った本人が取り下げてんだろ。諦めて仕事しろ仕事」

土方は唸るように反論していたが後半になって冷静になったらしい。
こんな馬鹿を相手にしてる暇はないとか言って何処かに行ってしまった。

「な、何かよくわからないけど助かりました」
「んー別に気にしなくていいよー」

にへらと笑いながら手を軽く左右に振る。
実際火種に薪を突っ込んだのはあたしだし。
まさか土方くんが刀で斬りかかるところまでいくとは思ってなかったけど。

「だいたい沖田隊長も見てないで止めてくださいよ!」
「何言ってんでィ。見てるからこそ楽しいんだろィ?」
「いやアンタこそ何言ってんすか!!」

自分は関わる気はさらさらないと言うようにニヤニヤと返事する沖田。
こいつなんでこんなんで切り込み隊長なんてしてんだろ。

「あの、貴方は?」
「んん?こりゃ失敬。あたしゃお江戸でなんでも屋をやってる霧隠玉藻っつーもんだ。以後お見知りおきを」
「あ、山崎退です」
「よろしく」
「それより隊長。なんで彼女はここに?」
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ