Another Side

□20(完結)
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「私のいた世界ではねぇ結婚式では“誓いのキス”っていうのをするんだよ!」


「誓いの鱚?」


「違うわ!キス!口付けのこと!」


「ほぅ…美桜は俺に口付けて欲しいのか」


「ちーがーう!
ただ、女の子は誰だって憧れるの!
“永遠の愛を誓いますか?”
“誓います”
“では、誓いのキスを…”
みたいな??キャーっ!」


「へぇーお前も女子なのか!」


「当たり前でしょうが!
男だったら、三成は男色ってことだよ!?
うわ、きっもー!」


「フンッ、好きに言ってろ」


こんな平和な毎日もいつまで続くかわからない。

だからこそ、一秒一秒が幸せに満ちてるの。

あれから私達に特別何かあった訳じゃない。

こんなことやあんなことにもなっていない。

だけど、こうして二人並んで歩いてるだけで幸せなんだ。


「雲一つ無い青空だね!」


「…ああ。美桜、そこに座れ」


「え、なぁに?」


とりあえず言われた通り縁側に座ってみる。

すると、三成が膝の上に寝転がってきた。


「!?」


「少しくらいいいだろう?」


「みちゅなりくん、甘えん坊さんだねぇ!」


「たまにだからいいのだ」


こうして三成とのんびりする時間が大好きなの。
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