Another Side

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私は今、非常に機嫌が悪い。

なぜならここに来て初めて生理になってしまったからだ。

それに、昨晩のこともある。

そのせいで結局なかなか眠れなかった。

向こうは冗談とか言ってたけど、こっちはウブなんだから意識しちゃうでしょうが!

女中さんに迷惑かけちゃったし…いい人達で良かった。

まあでも、環境が変わったせいで生理が来ないってこともなかったから良かったけど。

うーん、お腹痛い…。


「どうした?具合でも悪いのか?」


「いや…大丈夫。ありがとう、清正」


「ホントに大丈夫かよ…まあ、無理すんなよ!」


いつも清正は優しい。

よく私を気にかけてくれる。

でも今は放置してほしい。

しゃべってると腰がしんどいし、昨日の夜を思い出す。


「姫!昨日はすいませんでした!」


「あ、左近さん…。別に平気っす。」


「いや、でも…姫には刺激が強すぎた!」


「いや…しょうがないですよ。男はみんな変態だって三成も言ってたし。」


私は冷ややかな目で見た。

もちろん左近さんが嫌いになったわけはない。

むしろ大好きだ!

これは私の左近さんいじりだ。


「姫ぇぇ!!…俺に幻滅しましたか?」


あ、ちょっとしゅんとしてる、ぷぷっ!

そろそろネタバレしてあげようか。


「嘘ですよ〜左近さん!そんなに凹まないで!
私、左近さんのこと大好きだし!」


「えっ、お前…左近が好きだったのか!?」


「うぉっ、マジで!?」


「フンッ、くだらん…」


いきなり声を大きくしたから、周りには私が左近さんに告白してるように見えたらしい。


「違うわバカ!」


「くくっ…なら姫、今晩俺の部屋来ませんか?」


「ななっ、何言ってんの!?」


「あはは、冗談ですよ!それに、姫に手を出したら殺されますから!」


「殺される?誰に!?」


「決まってるじゃないですか!とn…」


「おい、左近…どうやら今死にたいようだな?」


「…?」


全くわけがわからない。

なんで三成は怒ってんだろう?

すると、清正に「お前はまだわからなくていい」と言われた。

私だけわかんないの?あ、正則もわかんないっぽい。

馬鹿にはわかんないのか…。
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