Another Side

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「ねぇ知ってる??」

オカルト好きな親友が目を輝かせながら話しかけてきた。


「夜中の2時ピッタリに鏡の前に立つと異世界に行っちゃうんだって〜!」


やっぱりこの手の話かぁ。

よく飽きないなと半ば呆れていると、やってみようよ!と言われた。

正直、私はこういう類の話は信じてない。

だから、怖くは無いんだけど…


「え〜…、この前も廃病院行ったけど何も起こらなかったじゃん。
どうせ何も起きないよ?」


面倒臭い、そう伝えたがここで諦めないのが親友だ。


「ね?お願い〜!」


「一人でやればいいじゃん」


「怖い。…ドーナツ奢るからさ〜」


むむ!?ドーナツですと!!?


「いいよ!やります!」


「…現金な奴め!」
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