Another Side
□01
1ページ/4ページ
「ねぇ知ってる??」
オカルト好きな親友が目を輝かせながら話しかけてきた。
「夜中の2時ピッタリに鏡の前に立つと異世界に行っちゃうんだって〜!」
やっぱりこの手の話かぁ。
よく飽きないなと半ば呆れていると、やってみようよ!と言われた。
正直、私はこういう類の話は信じてない。
だから、怖くは無いんだけど…
「え〜…、この前も廃病院行ったけど何も起こらなかったじゃん。
どうせ何も起きないよ?」
面倒臭い、そう伝えたがここで諦めないのが親友だ。
「ね?お願い〜!」
「一人でやればいいじゃん」
「怖い。…ドーナツ奢るからさ〜」
むむ!?ドーナツですと!!?
「いいよ!やります!」
「…現金な奴め!」