隠恋慕
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桜の蕾も膨らみ始めた3月、私は明日に卒業を控えていた。
そして、私は今、親友と共に思い入れのある川原に来ていた。
「明日で卒業か…早いね。」
「うん…。卒業してもさ、バンドやろうね!」
「もちろん!…月咲、ギター弾いてよ!」
「いいよ。…よいしょっと!」
そういって私はギターを弾こうと立ち上がった…が、昨晩の雨で足をすべらせてしまった。
「!!!!」
「月咲!!!」
その雨によって川は増水していた。
ザッバーン!
親友の叫ぶ声を聞きながら、私は意識を手放した。
(みんな…こんな最期でごめんなさい!
お母さん、勝手にプリン食べてごめんなさい!!)