僕と彼女の奇妙な関係に終止符を。

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「私達の関係って何だろうね」


「え?」


いつものように話していると突然セーラが切り出した。


「私達付き合ってもいないのにキスしたよね。
私達って友達なのかな?
でも、友達同士じゃキスしたりしないよね」


今まで疑問には思ってたけど口に出したことはなかった。

それを今改めて口に出したセーラは何が目的なんだろうか。

僕は相変わらずセーラが好きだけど、以前よりも警戒するようになった。


「ユミルとかに聞かれたの。
お前らどういう関係なんだって。
それで考えてみたけど…
正直全然わかんない」


「僕も…わかんないな」


「私さぁ、トルトルベと話せない間、死んじゃいそうなくらいキツかった。
嫌われてたんだなって思って悲しんだりもした」


「…ごめん。
僕も自分から言っておいてなんだけどキツかった。
僕、思ってた以上にセーラに依存してたっぽいんだ」


「本当?
実は私もトルトルに依存してたっぽいんだよね」


これは事実。

僕はセーラに依存してる。

きっと僕がセーラを壊してしまったときには、僕はおかしくなってしまうだろう。


「ねえ、もっかいキスしてよ」


そう言われると同時に僕はその柔らかそうな唇に噛み付くようなキスをした。

酸素を求めてうっすらと開いた口へ舌を割り入れ、貪るようにその甘美なセーラの舌を堪能した。


「…ん、ふぅ…ベル、トルト…」


時々漏れる吐息が一層僕を興奮させた。

このまま押し倒してしまいたい衝動に駆られたが、なんとか理性を保った。

でも、これ以上キスしていると本当に理性が崩壊してしまいそうになったからセーラから離れた。


「ハァ…窒息死しそう…」


肩で息を整えながら服の袖で唇を拭うセーラはとても同い年とは思えないほど色っぽい。


「また付き合ってないのにキスしちゃったね」


「セーラが誘ったからだよ」


「それもそうだね。
それとね、私、気付いたことがあるの。
どうやら私、ベルトルトのことが好きみたい」



↓あとがき↓

中途半端ですが、長くなりそうなのでここで一旦切りました。

微裏に挑もうかなと思ったけどチキンなのでキスでとどめる始末です。

そして、未だにバッドエンドにするかハッピーエンドにするか迷ってます。

その時の気分で決めたいと思います。

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