僕と彼女の奇妙な関係に終止符を。
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※ライナー視点
俺はたまたま見てしまった。
ベルトルトとセーラがキスしているところを。
あいつら二人が揃って訓練をサボった日があった。
俺は二人が屋上にいると思い迎えに行った。
そしたら予想通り屋上にいたけど…盛ってた。
二人はキスに夢中で俺には全く気付かなかったが。
そこにいるのはもちろん嫌だから、時間を空けて迎えに行くことにした。
俺は二人は付き合ってるもんだと思ってた。
「え、僕達ただの友達だと思うよ!」
でも違った。ベルトルトの片思いだった。
だが俺はセーラもベルトルトのことが好きだと思う。
この間、試しにセーラにキスを迫ってみたが、理由のある暴力が俺を襲うだけで拒まれた。
つまり、セーラはベルトルトしか受け入れないんだ。
両思いじゃねぇかよ。
「お前が望むなら攫うっていう手もあるぞ」
「ダメだ、そんなこと。
セーラが苦しむだけだ。
ただでさえ僕達から裏切られるって言いうのに…」
俺には正直わからない。
二人を応援したいって気持ちもある。
だけど…ここで止めなければいけないのかもしれない。
この世界は残酷だ。