僕と彼女の奇妙な関係に終止符を。

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あれ以来、僕はセーラに何かと付きまとわれてる。


「やあ、ベルベロン!
私に身長を寄越す決意はできたかな?」


「い、いや、ベルトルトだからね僕」


これだけ一緒にいるのに名前を間違われるのは僕だけだと思う。

僕、名前変えたほうがいいかな?


「ベルトルト…お前、苦労してんな…」


「ライナー、僕もう故郷に帰りたいよ…」


ライナーだって背高いんだから、ライナーに付きまとってくれればいいのに。


「オルァ!!」


「ぐはっ…!」


あ、ジャンが飛んだ。

ちなみにオルァ!という男前な雄叫びはセーラによって発せられたものだ。


「いてててて!テメッ、離せっ!」


しかも固め技までかけられてる。


「例のこと、聞いてきてくれるなら離してあげてもいいよ〜?」


「わ、わーったって!だから早く!」


痛ぇクソ、とか言いながらジャンが起き上がる。

そして…僕のところまで来た。

例のことってやっぱり僕のことだったんだね…

ジャンは心なしか気まずそうな顔をしている。


「ベルトルト…いいか?これは俺の意志で聞いてるんじゃないからな、脅迫だぞ。
…お前、ホモなのか?」


「違う。」


「はは…だよな。すまん」


ジャンもかわいそうだけど…僕の方が不憫だよね。

決めた。今すぐ故郷に帰ろう。

隣ではライナーが「早まるなァァ!」と叫んでいたけど、気づかなかったことにしよう。

ねえ、僕ってそんなにホモっぽいかな…?
 

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