私立戦国高等学校
□10(完結)
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今日で3学期も最後かぁ…。
昨日あんなことあったからなぁ…
生じた学校行きたくないな…
お兄ちゃんは相変わらずとっくに私を置いて学校へ行ったし…
休んでもいいk…
ピンポーン♪
は…?誰ですか、こんな時間に…
「はい、どちら様?」
『俺だよ、俺!』
は?この声…
「朝っぱらから俺俺詐欺なんて非常識ですね」
『いや、詐欺じゃない!俺だ、清正だ!』
え、なんでいるの?
わけわかんない…なりすまし?
「な、なんで…!」
『どうせ遅刻しそうなんだろ?
後ろ乗せてやろうと思って』
なんでよ…!優しくするなって言ったのに!
「ったく…。もう、ちょっと待ってて!」
なんでだろ…自分で優しくしないでって言ったのに…やっぱり嬉しいって思ってる。
清正といるとすぐに気持ちが舞い上がっちゃう。
「…はよ。お待たせ」
「よう。ほら、早く後ろ乗れ!」
「はいよ。出発しん…うわぁぁ!?
速い!し、死ぬぅ!!落ちる!!」
「お前、重い…あ、いや、嘘!」
「早く逝け清正。」
「いや、漢字おかしくないか!?」
昨日はあんなに泣いたのに…今は嘘みたいに口角が上がっちゃう。
…今なら言えるかもしれない。
「清正…好きだよ…」
清正に聞こえないように小さな声でそっと呟いた。