私立戦国高等学校
□10(完結)
1ページ/3ページ
愛奈が走り去った後、俺は呆然と立ち尽くしていた。
…わけがわからない。
あいつの言い方だと、まるで俺が振ったみたいだ。
告白もないのに振るわけがない。
ましてや俺があいつを振るなんて…そんなことあり得ない。
というか俺に甘えてたらダメなのか?
もっと俺に頼ってくれよ…
ん…?まてよ……
あいつは俺のことが好きなのか…?
期待していいのか?
もしも愛奈が俺を想ってくれているなら…両思いなのか?
「チッ…わからねえ」
こうなったら直接あいつに聞くしかない。
…あ、優しくしないでって言ってたな…
これってダメなのか?
いや、だけど…あいつの期待は裏切るつもりはない。
よし、言おう。
俺の思ってること全部…!