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prologue
神々の怒り
(あれは赦しがたい！)
(あれは禁忌を犯した！)
(どうする？)
(どうする？)
(殺すか？)
(いや、それだけでは赦しがたい……あれには永遠の苦しみを！)
(そうだ、そうだ！)
(永遠の苦しみを……そして殺そう！)
(待って！)
どこからか声が聞こえた
(永遠の、苦しみを！)
(ふっはっは！)
(禁忌を犯してはいけない！)
そして……
(止めてよ……)
(もう、やめてよ!!)
(禁忌、禁忌ってうるさいよ！)
(みんな、どうしちゃったの？)
(なんだ？お前ごときが我らに刃向かうのか！)
(っ！いや……)
(そんなに我らに刃向かうなんて堕天したいのか？)
(っ！そういう訳じゃ…)
(ふんっ、言いたいことはそれだけか？)
(お前、やっぱり堕天するか？)
(お前以外に思っているやつも堕天するかぁ？)
一人の神が周りを見渡すと何人かが顔を逸らした
(((………………)))
(ふんっ！やっぱりいるんだな)
(お前らみんな堕天使になるか？)
(そうだ、そうだ！)
(っ！でも俺はっ！)
(もう後戻りできないよ)
(……………)
(もう、お前らは神じゃない)
(神じゃない！)
(……俺は堕天使になってもいい！)
(だから、あいつだけは！)
(無理だ)
(もうこれは決定事項だ)
(っ！なんでなんだよ……あいつはなんも悪くないんだよ……優しい人間なんだよ……だから)
(だから？)
(あいつだけは……)
(ふんっ……わかった、殺すことだけは止めてやろう、ただお前らが堕天使になれば)
(……わかった)
(そこの２人も良いか？)
((……はい))
(じゃあ、始めよう)
ここから、全てが始まった
ハクトの苦しみや
ハクトの悲しみ
そして
禁忌を犯したことを償うために……
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