long story parallel

□さかな2
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眠気に加えてポチに相手にされなかった寂しさで一気に疲れが出てきたわ。俺もうダメ。

この後の講義をサボること、今決定しました〜。パチパチ

なんのためにがっこ来たかなんてもうしーらなーい。

用具室の周りは茂みがおおくて、昼寝には最高なんだよね。

よっこらしょっと。



独り言をいいながら大きな木の木陰で休めば、すぐに眠気がおそってきて、

はっと目が覚めてスマホで時間を確認すれば、1時間近く経過していた。


目が覚めたのは人の声がしたからみたいだけど。


寝ぼけた頭でその声に耳をすませば


おいおい、誰ですかこんな学内でしけこんでんの。

明らかに艶めいた声だった。




「んあっはっ、バカやめろって!外だって言ってんじゃ.....んっっんんっグチュグチュしないっでえっふあっあっあっ....」




寝ぼけた頭が徐々にクリアになる。


この声は.......。

あいつだ。


ちんまいあいつだ。





「いーじゃんいーじゃん。ちょっとだけー。お前見てるとたまらねーんだよねぇー。」

「ばっかじゃねぇ....のっ。ふうんっひゃあ、あ、」

「のわりには、躰はすっかり反応してますよー。やっらしーねぇー。」

「てめぇがっそやって触るからぁあん。ソコだめっ!」


あまりにも驚いて物音も立てれずに身動きも出来ない。


おとこと.....シてる......。


チャラ男に聞いて理解していたつもりだったけど

耳に入ってくる現実をどうすればいいのか全然分からなくて。

その間にもどんどん濃厚な空気になっていく。


「なんも......もってねー んああっ...からっ最後まで.....はっあんっ できねーってばあ!」

「わかってる わかってるよ〜。ちょっとだけ、ちょっとだけな?」


まるで女の子を口説くかのようにアホな男を丸出しにしてる相手を頭では軽蔑してるのに

ミノは自分の体の変化に驚いていた。


なんで反応してんの.....俺も.....アホなのか......。

だってあまりにもあいつの声がエロくて。

どんな顔してるか容易に想像できて。

え?なんで俺想像できるの?


抑えられなくてソロソロと手を伸ばす。

ジッパーをゆっくりおろせばボクサーが湿ってるのを感じて悲しくなる。

頭では悲しいのに熱くなった体は止められない。

あいつが他の男に攻め立てられるのを聞きながら、艷やかな声を聞きながら、

こないだのキスを思い出しながら

自分の拳の中でビュクビュクと精を吐き出した。



「くっそ......なんでだよ......」



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