オハナシ 1
□家盛さんとマック
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「こ、これは…………」
「あのですね、ハンバーガーといって手で直接持ってガブっと。」
「かじるのか?」
「そうです。ちょっとお行儀悪いですけど、こういう食べ物なので。」
(やっぱり家盛さんにはハードル高かった?)
「…………」
(あ!食べた!食べたーーー!)
「ど、どうですか?」
「…………」
「や、やっぱりお口にあいませんでたか?」
「いや。」
「ちよさん、帰ったらこれの作り方を教えてはもらえないだろうか?」
「え、それはですね…。なんというかお店の秘密なので教えてはもらえないんです。だから私にもわからないんです。」
「どうしても?」
「だっておうちで作れたら、お店に来てもらえなくなるでしょう?」
「なるほど。」
(納得してもらえたかな?)
「じゃあもうひとつだけ食べてもいいか?」
「じゃあ、買ってきますね。」
「いや、自分で行こう。」
(大丈夫かなぁ………)
続く。(え?)