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□お目覚め
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セバスチャンは女の子のことを伝えにシエルのところに行く


―――コンコン


「入れ」


ガチャ


「失礼します」

頭を下げ中に入っていく


「なんだ?僕はもう寝るんだが」 



少し眠そうにセバスチャンを見る


「先ほど女の...(女の子では失礼ですね)コホンッ..女性が庭に倒れていたのをフィニが見つけました。」


手短にわかりやすくシエルに報告をする

「女性?今はどこにいる?」


「客室にいます。気を失っていますので目が覚めたら逢いに行きますか?」


「ああ、他に用はないのか?」



言いながら布団に寝っ転がる



「ああ、女性の腰に誰かに刺された切り傷がありました、私が察するに誰かに追われていたのでしょうか、今は手当てしましたが...」


「Zzz...」


眠さに耐えきれず寝てしまった


「.....はぁ」


セバスチャンは失礼しますと静かに部屋を出た



―客室― 


ベッドに寝ていた女の子は痛みに目が覚めた


『あれ...ここは...?いっ!』


起き上がり辺りをみるとシンプルな部屋だった


「お目覚めですか?お嬢様」

『ほぇ!?誰?!』


いきなり現れたセバスチャンに女の子は肩を揺らした

「嗚呼、驚かせてしまいましたね」


申し訳なさそうに歩み寄る

『い...いえ!!大丈夫です!!』


...顔が近い!!! 


「腰の傷痛くありませんか?」


セバスチャンは腰の辺りをみる


『へ?ああ、少し痛みますが大丈夫です』


と少し微笑みながら言う


「左様でございますか」


『あの...』


おずおずと話しかける

「はい?」

『貴方は...』


「嗚呼、申し遅れました。私、ここの執事をさせていただいてるセバスチャンと申します。」


手を胸に当て自己紹介をする

『あ...私は花澄です。この度は助けて頂いてありがとうございました。』


花澄はあわててお礼を言った


「いえ、大丈夫ですよ。全ては明日にしましょう。今日はごゆっくりなさって下さい」


花澄に毛布をかける


『あ...はい!!』


そして花澄は眠りについた
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