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□嵐の夜に...
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それはある嵐の夜に起こった...
「フィニ!!庭の手入れ道具が庭に置きっぱなしですよ!取りに行きなさい!!」
セバスチャンはフィニが忘れたものをすぐ取りに行かせた
「はぁいぃぃ!!!」
バタバタと走り傘を持って庭にでた
「セバスチャンさんもこんな嵐の夜に取りに行かなくても止んでからでも良いじゃないですかぁ」
ぶつぶつと一人言を言っていると
ある女の子が歩いてきた
「お客様かなぁ?でも何でこんな時間に?しかも嵐に?」
フィニは不思議そうに眺めていたら――
パシャッ―――
「あ!大丈夫ですか?!」
その女の子はファントムファイヴ家の門のところで倒れた
「どうしよぅ?!セ...セバスチャンさぁぁぁん!!!」
フィニはとりあえず傘を女の子に渡して(倒れたんだから無理だろ)セバスチャンのところへ向かった
―――
「セバスチャンさぁぁぁん!!!」
バタバタバタバタ!!!
「フィニ!廊下は走らない!!」
走ってきたフィニを注意する
「あ、すみません...ってそれどころじゃないんです!!女の子が!門で!バシャッって!」
焦っているのか言葉がめちゃくちゃ
「落ち着きなさい、行きますので」
呆れた表情で言う
「こっちです!」
バタバタ...
「嵐の夜に一人の女性ですか...」
呟きながら庭に出た