進撃の巨人夢小説:「はじめまして、お久し振り」

□smile
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「あ、気がついた?気分はどう?」
目が覚めて一番に見えたのはどアップのハンジの顔だった。
「クソ眼鏡…とりあえず顔を退けろ…」
そうか、俺、馬から落ちて…
「打った所はどう?」珍しく、他人を労るハンジに若干驚きつつも、「あぁ、大分ましだ。それより、俺はどれ位の間気絶してたんだ?」
「んー、一日かな?結構馬のスピード出てたし、よっぽど打ち所が悪かったんだねー。 
リヴァイが気絶した後、驚いて興奮した馬に蹴られそうになったんけど、モネが助けたんだよー、その手当も全部モネがしてくれてたしね。後でお礼良いなよー?」
と言い残してハンジは部屋から出て行った。
そして、入れ替わりにモネが水差しと薬の乗った盆を手に入ってきた。
「あら兵長、お加減は如何です?」とふわりと笑いながらベッドサイドに盆を置いた。あぁまたコイツか、といういらいらとした気持ちが込み上げてくる。
「大分良くなった。手当をしてくれてたみたいだな、だが、お前の立場上、このまま死んでた方が楽だったんじゃないのか?残念だったな、憲兵団に戻れなくて」
いつもは如何なる嫌みにも必ず返ってくる返事が無いので、モネの方を見ると、そのいつも微笑みを浮かべている整った顔には何の表情も無かった。
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