東方死滅郷〜乱〜

□東方殺死蝶 上
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〜〜二年前 回想 とある人里 民家〜

少年A「父ちゃんの手伝い疲れた〜!お母さ〜ん。今日のごはんなに?」
女性B「ん〜?今日はね〜……」

夕方、何気ない日常をとある少年とその母が送っていた最中、それは起こった。

ドォオオオオオオオオオオン!!!!

少年A「わぁ!?」
女性B「!!」

突如として外から響く爆発音。
少年はあまりの突然の衝撃に硬直してしまう。
少年の母は驚いた後、まさかといった顔をしながら窓を開けて外を見る。

女性B「っ!!」

隣の家の民家が燃えている。
自分の息子の友達の家だった。

少年A「あっ…あぁ!!淳ちゃん家が!!お母さん!!」
女性B「…っ……」

続いて窓から外を覗いた少年が悲鳴のようなパニックを起こした声を上げる。
女性は表情を曇らせながらもっと辺りを見回す。

女性B(…妖怪の襲撃……)
?「霊夢!魔理沙!出てきて私と遊んで!!じゃないとこの町ごと壊しちゃうよー!?」
少年A「っ!?お母さんあれ!!」
女性B「っ!!」

少年が上の方を指差して言う。
見ると、上空に、七色の宝石が並んだ翼を持った、少女のような吸血鬼が一体、無邪気な声で叫んでいた。
誰かを呼んでいる様だ。

少年A「母さん!!なんなんだよあれ!!」
女性B「明。」
明「?」

自分の母が急に改まったのを見て、少年……明は戸惑う。

明の母「いつでもすぐに逃げられるように支度しておいて!終わったら、あの吸血鬼が上から離れるまで、絶対に外に出ちゃダメよ?見つかったら何をされるか……」
明「吸……血鬼……?」

なんだそれはと首を傾げていると明の母親はこう言った。





明の母「妖怪よ。」





明「…妖怪?」

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