放っておいてくれ

□放っておいてくれ23
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なんというか、精神的に疲れた俺である。
朝になった。でも、寝足りない。眠い。なんなの本当に。
布団の中で丸まる俺。
もうちょっと寝るか、なんて目を閉じる。
そんな時、

「雅斉、朝だぞ!」

そう叫びながら俺の部屋の戸を開けた奴がいた。
…戸の方壊れてねぇだろうな。
若干心配になりながらも、奴を見た。
奴とは当然、七松だ。

「…無理、後ちょっと寝かせろ。俺眠い。」

「えー…。」

…なんでこいつ不服そうなの。てか、誰だって朝起きれないときくらいあるだろ。
あー、眠い。

「ななまつ、眠い。」

ななまつって眠いときに言いにくいなぁ、おい。
そんなことを考えていると、俺の体に何かがのし掛かった。

「ぐへっ!」

つぶれるかと思った俺である。

「じゃあ、私も一緒に寝る!」

多分、ななまつが乗っている。俺の上に。重い。

「降りろ、重いから。」

「雅斉が起きるなら下りるぞ!」

…んなこと言われておとなしく起きる俺ではない。
てか、なんかこいつ体温高そう。

「よし、お前も布団に入れ。一緒に寝るぞ、俺眠い。」

「本当か!?」

なんか嬉しそうな、ななまつ。あ、無理俺眠い。
意識が飛びかけているが、ななまつが俺の布団にいそいそと入ってくるのが確認できた。
俺は奴に抱きついた。勿論、抱き枕化するためである。

「おー、お前あったけぇなー。」

「そうか?」

声でけぇ。
まぁいい。さぁ寝るか俺。
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