海の上の日常。

□片思いのサンジ君
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ああ、やっぱりこれは恋だ。


一目見た時から俺は君に夢中だったのさ。※※※ちゃん。


俺はレディの事はみんな好きだが、君は違うんだ!特別さ!
自分でも呆れちまうくらい君に惚れてる。

※※※ちゃんは気づいてないだろうが、俺はいつも※※※ちゃんに目を奪われているんだ。




ある時は、甲板でブルックと一緒に歌ってる。ギターを弾きながら。それはそれは綺麗に澄んだ歌声で。芸術家肌の君は音楽も得意で器用にギターの弦を抑える。その指先にも俺は釘付けさ!
でもそんな顔で歌ったら俺は心配でしょうがねぇよ。
ほら!隣のブルックが狙ってやがる…!ウソップもうっとりと鼻の下伸ばしてやがる!


そしてある時は甲板で作品を制作。
自分と同じ位のオブジェを作っているらしく必死になって粘土と格闘してる。周りの音が耳に入らない位集中してる※※※ちゃん。
その真剣な顔にどきどきさ。自分の体が汚れてもちっとも気にしねぇ。そんな真っ直ぐで飾らない所がクソ大好きだ!
それに鼻や頬っぺたにまで汚れがついちまってる君が可愛い。
でもよ、そんな無防備な姿野郎の前で見せたら危ねぇよ。
ひと段落着いた君のとこにマリモが通りかかって、ヤツが肩にかけたタオルで※※※ちゃんの可愛い顔を拭いてやるのを俺は見ちまった!
カッとなる気持ちを必死で抑えた。俺とした事が焼きもちなんて…女々しいな。
でもそんだけ君が好きで堪らねぇんだ。


それからある時にはナミさんやロビンちゃんと楽しそうにガールズトークしている。キラキラ輝いててそこはもう天国さ!!
たまにロビンちゃんに頭を撫でられたり、ナミさんに抱きつかれたりして顔を赤らめる君。か、可愛いすぎる…。
一瞬俺も女になって混じりたい!なんて頭を過ったが、んなモン絶対駄目だっ!
俺は男として※※※ちゃんをぎゅっと抱きしめたい。守ってやりたいんだ。


それからルフィの肌を引っ張って遊んだり。イタズラな君もクソ可愛い!でも無邪気に戯れてるが、あのゴム、満更でもねぇ顔してんの気づいてるかい?
優しい君はチョッパーやフランキーの手伝いもしている。そんな君をみんな微笑ましく思っているよ。
でも、でもな知ってるかい?本当は買い出しなんてねぇが君と一緒にいたいが為に、街に連れ出したりしてる事も少なくねぇんだぞ。



「はぁ…。」

思い返してる途中で何か疲れちまった…片思いって苦しいもんだな。
君を好きになって本当にそれがわかったよ。


甲板で煙草に火をつけ気持ちを落ち着ける。



もう今すぐに君を奪って、俺だけのものにしてぇが、それは出来ねぇんだ。
情けねぇかもしれねぇが、クソ大好きすぎて、君が大事過ぎて…。



だからゆっくり、君の心奪っていくよ。愛しいプリンセス。


「サンジくん?」


手すりに手を突き海を眺めていた俺と手すりの間にひょこっと現れ、顔を覗き込んでくる愛しい※※※ちゃん!

じっと見つめてくる君にどうしたのかと聞くと、顔を少し赤らめて。

「…サンジくんの煙草吸ってる姿ってカッコ良くて好きだな。」


だと?





…あ、やっぱりさっきのゆっくりっていうのは撤回だな……。

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