海の上の日常。

□君にメロメロ。
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「「…………。」」







ぶーーーーーっ!!!!!!!?







「んナ、ナミ?!?!!!!?//////なに言って…!/////」


その言葉の衝撃にウソップは飲んでいたお酒を豪快に吐き出し、わたしは全身真っ赤になってパニックだ。

熱い!顔が!というか!
いやもう全身!




「もぉ!!ウソップ汚いわねっ!なにすんのよぉ!」

「お、おめぇがひ、卑猥な事いきなり言うからだろうがっ!!!///」

「あら、宴の時くらい良いでしょ?」


少し離れたところでクスクスとロビンが笑ってこっちを見てる。


「も、もー!酔っ払ってる!ナミのばかっ///」

もう熱くてしょうがなくて、とりあえず落ち着こうと目の前にある飲み物を一気に飲み干した。


「あっ!※※※!お前それ…」


ぷはっ。



「んうう、あっつーい…」

あ、あれ?
これってもしかして…。



「※※※大丈夫?!一気にいったけど、あんたそれお酒よ?」


「……は。」


や、やっぱり??

やや、やってしまった…。


…ううん!弱い訳じゃないし、寧ろいける方だとは思うけど。
一気はまずかった。かな…?


「うう、だ、大丈夫!だけどちょっとお水貰ってくる〜…」

「※※※ふらついてるわよ?まっすぐまっすぐ!」

「ふはは!※※※はドジだなぁー、気ぃつけてけよ!こけんなよー!?」



*・゜゚・:.。. .。.:*・゜゚・*

(あ、良いにおい。)

キッチンからは何とも言えないホッとする様な良い匂いが漂っていた。


ガチャ




「ん?…ああ、※※※ちゃん。どうしたんだい?」



「うん、ちょっとお水が欲しくて。」


「あれ?少し顔赤いよ?大丈夫?」



そう言って腰に巻いたエプロンで手を拭きつつカウンター越しに見つめてくるサンジくん。

どうぞとすぐにお水を差し出して飲み過ぎたかと聞いてくる彼に首を降って説明をした。


「ふふ、俺を待っててくれたのかい?しかし間違えて飲むなんて…可愛いすぎだから※※※ちゅわん!」





おいおい!幸せすぎるぜ!

可愛いなんて言ったら照れて俯き加減になる※※※ちゃん。
だからそういうのも可愛いんだっつーの!!







「ね。サンジくん、わたしも手伝うよ。」

「あ、でもこれ盛り付けたらもう出来るんだ。…それじゃあ終わったら一緒に運んで貰っても良いかい?」

「うん!」

じゃあちょっと待っててねと※※※ちゃんに声をかけ、残りの作業にとりかかった。







サンジくんの料理してる後ろ姿。
良いな。



…ぎゅってしたい。


でも今は真剣に取り込んでるし…






『彼を楽にしてあげると良いわ。』





(あ……)

「……。」

わたしはじっとサンジくんの後ろ姿を見つめた。



本当に
本当に我慢してるの?
わたしのために?

そう、なのかな…



もし本当にそうなら楽にしてあげなきゃ。

それに今はとにかくサンジくんに触れたくて。






「!※※※ちゃん?どしたの?」



「うん。ぎゅってしたくなっちゃった。」



キッチンに立つサンジくんの後ろから、腰に両手を回してぎゅっと抱きつく。と、サンジくんは首だけ振り返ってびっくりした様にわたしに視線を落とした。

その後お互い何も言う事もなく、そのままサンジくんはわたしを抱きつかせた状態で作業を続ける。




「…よし。終わった。と…※※※ちゃん?」


サンジくんはわたしの手に左手を添えてちらりと後ろを伺う。

「…サンジくん。」

「ん?」




「ちゅー、しても良い?」


「…今日は積極的だね?※※※ちゃんてば酔ってる?」


「ちがうもん。」


サンジくんがゆっくりこちらに体を向け向かい合わせになると、彼は後ろの作業台に体重を預けた。

くいっ!

「え…」


不意打ちでサンジくんのネクタイを優しく引っ張ると、わたしは少し背伸びをしてキスを落とした。



ちゅ。




柔らかくてあったかい。
綺麗な唇。
サンジくんとのキスは少し煙草の苦い香りがして…
でもやじゃないの。
何だか甘い味がするのはわたしの錯覚?




唇をはなしてちらりとサンジくんの顔を見ると、首を傾けてにやりと笑っている。まだ本気にしてくれてない様な。手加減されている感じがした。

…やっぱり子どもだと思ってる?


「…ふふふ。※※※ちゅわん、俺めろめろなんですけど?」


なんだか悔しくてサンジくんの首に腕を絡めるとすぐに下唇に吸い付いた。
一瞬サンジくんが驚くのがわかった。


「……っ。」

「…ん…」






…ああ。



あれ。
本当に本当なのか?





『※※※も早くしたいって思ってるかも。』




※※※ちゃんが先に進みたいと思ってるっていうのは。
ほんとに?


「………。」



し…

しかし、この状況、ヤバすぎるだろ!


※※※ちゃんにこんなんされて、俺が理性保てる訳…


………

…※※※ちゃんが進みてぇと思ってるなら良いよな?
もう我慢する必要なんて。


……。



いや、しかし彼女も少し酔ってるみてぇだし…この状況で手ェ出しちまうのはやっぱりどうなんだ?俺!






あ、



ああ…
でもだめだ。
可愛すぎる。




ぎゅ。

「…っん!…サン……っ!/////」


堪らず俺は※※※ちゃんの腰を引き寄せて、上から覆う様にキスを返した。


舌を絡めて、
中で暴れ回って。
※※※ちゃんの口内を全て犯す様に。



ちゅ。
くちゅ。
ちゅー…


「んっ…は…ぅ…ん……」


ぼーっとする頭の中で、やっぱりサンジくんのキスには敵わないな、、なんかわかんないけどずるい。
なんて考えてたけどそんな余裕もすぐ奪われていきそうになる。



(クソ最高だ…ああ、まずいな。)


完成した料理の事なんか忘れちまう位、※※※ちゃんとのキスに夢中になっちまう。





するとこっちに向かって階段を登ってくる足音がした。
おそらく2人。


バタバタバタ…

「おーい!サンジぃ!肉まだかー!?肉〜っ!!!」

「おいコック!酒がもう無くなるぞ!」




!!!

ち。
野郎、良いところ邪魔しやがって!


俺は名残惜しく※※※ちゃんの上唇を甘く吸って離すと※※※ちゃんの髪を優しく撫でた。




「はぁ、あいつらが来ちまう。仕方ねぇ※※※ちゃ…
「…てるって本当?」




「え?※※※ちゃんなんて…」



※※※ちゃんは真っ赤な顔で瞳をうるうるさせてゆっくり俺を見上げた。



「※※※ちゃん?」





「…サンジくん、我慢してるってほんと…?」



「へ?え、※※※ちゃん何でそんな…」


※※※ちゃんは少し目を俯かせると俺のエプロンをきゅっと掴む。


おいおいおいおい
何だこの可愛さ!そして俺の胸の高鳴り!


どきどきどきどきどきどきどき…。



俺が※※※ちゃんの顔をそっと覗き込むと、少し困った様な顔の耳まで赤くなった※※※ちゃんと至近距離で目が合った。





「…っ※※※ちゃん?」












「……我慢、しないで…?」







!!!!!!!!!!!!!!









ぷちん。













やべえ。






キレた。










ぐい!!


「ひゃぁ!サンジくん…っ?!」









バタン!!!!






ガチャ。


「サンジーっ!肉〜っ!!!…ん??」

「んだよ、どこ行ったんだアホコックは。」









「……っん。」


ん?
あれ?


あれ?
あれれー?!!!!

「ん…ぅ、サンジく
「し……」



わたし何で?
何でここに?


コソ
「声出すとバレちまう…」

「ん…っ」



なに?
サンジくん…??
この展開は何ーー?!?!!
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