謎解きの書
□涙が詰まったソルトアイス
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瀞楼邸二階 霧逢の部屋
風祭警部の問いに答えぬまま、霧逢は独り自室に戻っていた。心の中では、深い闇に堕ちながら…。
「…何でさ……。」
彼女の瞳の奥には、
「許さない、絶対に…」
「はいはいはい!此処がアナタの部屋ですね?」
「……風祭警部?!何時の間に私の部屋に?」
「え、何時って…ついさっき二階に上がったら君の部屋が少し開いててね。それで入ってみた。」
「……有り得ない。」
「しかし…、霧逢さんの部屋は物凄くハイテクな部屋ですね〜。」
「……母さんが、外見に囚われず素直になれって言ったんで、自分が好きなインターネット系の部屋にしたんです。」
「……必ずしも、お母様の犯人を見つけてみせます。では、今日はこれにて。」
(何だろう…、少し不安が和らいだ。)
机の方を見た瞬間、黒い封筒が置いてあり寒気を感じた。嫌な予感をしながら、霧逢は黒い封筒の中身を見た。その内容は……、
『次ハ、オ前ノ兄ヲ殺シテヤル』