MAINーJOJOー

□cooking!
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家に帰ると俺の恋人であり同居人の吸血鬼が
せっせと飯を作ってた


それはいいのだが
台所が酷い事になってる


とりあえず,
何故まな板が割れてるッッ!?

「承太郎,帰ってたのか」

「あぁ…ついさっきな」


「喜べッ!私が貴様の為に手料理を披露してやろうッ!」

どやぁ…と得意気な顔で
胸を張るコイツが可愛くて仕方ない
緩みそうになる口元を必死で堪える


「DIO,それは凄く嬉しいんだが…1ついいか?」


「ン?何だ?」


「お前…料理出来たのか?」


「昔は出来てた」


「昔というと…?」


「百何年間か前かな,今の体になってからは初めてだイマイチ野菜も上手く切れん」

「力加減が難しいのか?」

「うむ…さっき,かぼちゃが切れなくてな…力入れたらまな板まで切れた」


「…やれやれだぜ」


危なっかしい…
下手したら台所も勢いで
壊されかねない


「俺も手伝うぜ」


「なッ!別に貴様は必要ない!そこで座ってテレビでも見てろッ」


「お前一人だと危なっかしいんだよ,」


「WRYYYY……」


「オラ,さっさとやるぞ」


「むぅ…仕方ない今回だけだからな」


せっせと夕飯を作っていく中で,なるほどDIOが昔料理が出来てたというのは
嘘ではないらしい


切るときは危なっかしいが手つきは意外と慣れている

「……意外だな」


「なにがだ」


「料理に手慣れてるってのがかなり意外だった」


「だからさっき,昔はやっていたと言っただろう」


「実際見て改めて思った」

「フン…せいぜい褒め讃えろ」


「わーDIOすげー(棒読み」

「全然気持ちが入ってないじゃあないかッ!」


「いいだろ別に,ほら次,玉ねぎさっさと切れよ」


「分かったからそう急かすな!」



少し教えてからコツを掴めてきたのかある程度DIOの包丁さばきもまともになってきた


…多少まだ荒っぽいが


「じょうたろぅ……目が痛い…」


涙目でぐしぐしと目を擦るDIO…可愛い


「おい馬鹿ッ,目擦ると酷くなるぞ」


「うりぃ……涙止まらない…野菜のクセにこの私を泣かすなど…ッ!」


「…玉ねぎに嫌われてたんだな,お前」


「うるさいうるさいッ!さっさとどうにかしろ!」


「ま,放っておけ。そのうち直る」


「なッ!?貴様ッこの私に直るまで無様にめそめそしてろと言うのかッ!?」


「あぁ…それにお前の泣き顔も結構好きだしな」


DIOに近づきそっと耳元で言ってやると面白いくらいに真っ赤になった


「ッ…!このひねくれものめ!」


くすりと笑いながらDIOの頬に軽くキスを落とし,
また料理を再開した




ーーーーーー



「うん…この煮物なかなかうまいな」


「この私が作ったんだから当然だ」


「また作ってくれよ」


「嫌だ」


「何故だ?」


「……作るんならお前と一緒がいい」


くっそ可愛い
とりあえず思いっきり
抱きしめたい


「…そうだな,次からは二人で作るか」


「明日から夕飯は一緒に作るんだから,さっさと帰ってこい」


「出来るだけ頑張るよ…」

「ふふふー」


にやにやとご満悦気味の
DIO癒されながら
和やかな夕食の時


とりあえず食後はデザートでDIOを頂こう


なんて考えながら
ほくほくのかぼちゃを
口に運んだ




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