ディアラバ 夢主(♂)

□お兄ちゃんと
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るんるんとスキップでもしそうなほど嬉しそうに屋敷を歩くリュウ

そして屋敷の外に出て、あの城の庭に出た

「シュ・ウ・くん☆」

庭の薔薇に囲まれて横になって眠っていたシュウにリュウは躊躇わずに声をかけた

シュウはうっとおしそうに目を薄く開け、何も言わずにまた閉じる

「もう、連れないなー。そんな態度取られちゃったら…」

シュウの顔の真横までやってきて、そっと髪に触れるリュウの顔は、先ほどのような無邪気な笑顔ではなく…

「興奮しちゃうでしょ?」

妖艶な、変態じみた笑顔だった

リュウの言葉に、シュウはまた目を開いてその笑顔を睨みつける

「どうしてここがわかった」

「シュウがどこにいるかくらいわかるよ…だって俺、シュウのことこの世の何よりも誰よりも一番愛してるからさ?」

そう言ってリュウは横からシュウの首に手を絡ませた

「それにこんな満月だと…俺、すっごくムズムズしてシュウといろんなコト、したくなる」

「…っ、ぁ」

狂ったような碧い瞳を細めると共に首に体重をかけて行くリュウ

首につけている音楽再生機用のチョーカーが食い込み、シュウの首には余計負担がかかって行く

「ふふっ…苦しい?俺が憎い…?ねぇシュウ…もっと俺を思ってよ」

「がはっ…あ"…ぅうっ…」

もはや酸欠の苦しみのせいで呼吸をしなければということしか考えて居ないシュウの首に、さらに圧力をかけて涙が浮かんだ兄の涙を舌で拭った

「ね…今俺のこと考えられてないでしょ?ごまかしたって、わかるんだよ」

その言葉すら耳鳴りまでなり始めたシュウには届かない

それをも悟ったリュウは小さくため息をついてようやくその手を離す

「っっはぁあっ!!はぁっ、げほっ!ごほっ」

前触れもなく器官を解放されたシュウの身体は激しく震わせてむせながらも酸素を取り込んでいく

ヒューヒューと喉を高く鳴らすシュウを見てリュウはむすっと顔をしかめると、シュウの身体をまたいで真上からシュウの顔を覗き込んだ

「ねぇ、そろそろ俺を睨むだのなんだのして見てよ?寧ろ俺を憎んで罵倒して!」

同じ顔二つが目を合わせる

しかし、シュウはあまり目の焦点があっていないようだ

「ねぇ…シュウ…?」

粘着質を持った、どこかあの三つ子の一人を思い浮かべるような声を出しながらシュウの身体に絡みついて首筋に顔を埋めた

「あいっ…たいっ!」

シュウは首筋に当たった息に目覚めたように目を開き、無理やり身体を起こしてリュウの身体を横に退かせた

「変態野郎が…」

もはや話すことすら嫌悪感を感じるらしいシュウは、それだけ言い捨てて重そうに身体を持ち上げると空を飛んで消えてしまう

それを見送ったリュウは再び満足そうな妖艶な笑顔を浮かべた

「そんなに嫌なら…抵抗すればいいのにぃ…ふふっ、シュウってば可愛いなぁ」

リュウはシュウが寝転がっていた場所に重なるように寝転がり、愛おしそうな顔を浮かべて空を見上げていた





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シュウさんに対してはこんなにも変態さんなリュウくんですが、何卒よろしくお願い申し上げますうふぅ…っ←

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