花紅柳緑

□月夜烏は火に祟る
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 狂気に満ちた10のお題



 1 狂気に満ちた場で、一本のナイフを手に取る少年は感情を削ぎ落とす。
  
   (淀んだ瞳は光を宿すことはない)


 2 何時の間にか当たり前になった、君との行動が呆気なく終わりを告げた。
  
   (それは全て自分の責任)


 3 存在に意味を持てなくなった瞬間、人は何かを失うことをためらわない。
  
   (自分には、何も残されていないから)


 4 永遠に傍にいると言った人は、微笑みと絶望に飲まれ絶命した
  
   (嘘つきと罵ることもできない)


 5 言霊に託したあの時のこと、約束はどんなに願おうと叶うことはなかった
  
   (貴方は忘れてしまったから)






 6 自覚していた感情を押し込めた際に、無自覚に手にかけてしまう絶望
  
   (押さえつけられた力は暴走するだけ)


 7 理を曲げた者に訪れる者は、深い闇と一時の達成感だけなのかもしれない
  
   (本当に得るものは一つとしてない)


 8 夢に描いた光景が目の前に現れた時に、全てを無に変えてしまった
 
   (今の光景すべてが幻だと願いたい)


 9 本当の恐怖をしていますか、知るはずがないですよね。貴方は幸福だから
 
   (私とあなたの落差が憎い)


10 知りたくなかった、真実を目の当たりにして考え込む
  
   (死ぬまで隠し通してくれればよかったのに)






 
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