いかさまジャッジ
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門番達がサボっていないか確認しに行くという名目で、様子を伺いに門へ足を向けると、途中でこちらへ駆け寄ってくる人影が見えた。
二つのシルエットがだんだんはっきりしてくる。
考えるまでもない。双子の門番だ。
「あ、居たよ兄弟」
「居たね兄弟」
「どうしたの、アンタ達。まだ休憩じゃないはずだけど」
「どうしたもこうしたもないよ!」
「何で僕たちもお茶会に呼んでくれなかったのさ!」
狡い狡いと喚く少年達の反応が予想通り過ぎた。
さて、どうやって納得させよう。
「別にアンタ達だけ呼ばなかったわけじゃないわよ。あのお茶会は本当に簡易的なものだったから。ほら、エリオットも居なかったし」
「でもお茶会はお茶会だよ!アガートも参加したんでしょう!?」
「部下には労働させてこき使ってる間に、上司は優雅にお茶会なんて狡い!」
どういう言い分だ。と口を開こうとしたその時だった。
視界の端に赤と銀がちらつく。
「───っ」