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□砂が吹かれ、水に波紋を。
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月日は流れ、緑間は秀徳高校に入学していた。

あの夜が終わって次の日の朝、青峰はちゃんと時間通り現れた。
驚く緑間にドヤ顔で『なにぼさっと突っ立ってんだよ』なんて言ったくらいだ。
あの夢はその日以降見なくなったのだが。
それでも卒業まで毎日、青峰は遅刻する事なく緑間を迎えにきた。
大好きだったバスケに絶望して、生き甲斐がないなんて嘆いた時期も、キセキの世代がどんどん変わっていったあの時期も。
周りが変わっても俺たちだけは変わる事はなかった。
緑間はそれが嬉しくも悲しかったのだが。

その後青峰は桐皇高校へ入学した。
高校生になると流石に毎朝迎えに行くなんてできるわけがなく、(青峰はやると言って聞かなかったが)今では一人で通っている。

まだ入学してから二週間程しか経っていないが、緑間は キセキの世代 という名前のおかげで放課後の居残り練習を特別に許可されていた。
今日も、いつも通りシュートを打っていた。

決して外す事のないシュート。
練習なんかしなくてもいいじゃねぇか、調子乗ってんじゃねぇ、なんて陰口を叩かれても緑間は練習をやめない。
人事を尽くして天命を待つ、ために。

『119…120』

今日のおは朝のラッキーナンバーが12で、今日のノルマは120本、と決めていた緑間は、散らばるボールを片付け始める。
まだまだ夏には程遠いが、ずっとシュートを打っていた緑間の額には薄っすらと汗が滲んでいる。
床にポタリ、ポタリと流れ落ちている。


他のボールは全部拾い終わり最後の一球を拾おうとした時、スッと目の前に自分のものではない手が伸びてきてボールを奪った。
誰だ、と顔をあげるとそこには自分より幾らか背の低い、黒髪の男が胡散臭い笑顔を称えて立っていた。
上靴の色からして同じ学年であろう。
顔を彩るグレーの瞳は猛禽類を思わせるほどに鋭い。


(コイツ…会った事がないはずなのに、何処かであったような気がするのだよ…)

『…おい』

『ねぇ、緑間真太郎クンでしょ?』

『何故俺の名を知っているのだよ』

『バスケやってるやつなら誰でも知ってるっつーの!!
キセキの世代NO.1シューター緑間真太郎!
つか なのだよ ってなに?
なんなのだよ?』

『真似をするな!!
とういかまずお前は誰なのだよ』

『俺?俺はーー』

高尾和成ってんだ。



(たか、お…)

その名前を聞いた瞬間。
その顔を、その息を、その存在を感じた瞬間。
あの夢に出てきた、一羽の鷹が頭の中に羽ばたいていた。

『同じバスケ部で同じクラスだから、よろしくな』

(この時を待ってたんだ)
(絶対手にいれてやる)


end.

どうもこんにちはケータイやり過ぎて頭痛い。

みなさんお分かりの通り、あの夢は予知夢みたいなもんだったんですね。
真ちゃん予知夢とかwww
つか青峰いらなかったんじゃ((((

まぁ今回はあんまり余計な事は言わないでおきます。
夢の部分はいろいろ比喩というかそんなものを私なりに表現したつもりなので、皆様なりの解釈で読んでいただければいいな、とおもいます。

高尾ェ…wwww


では、ここまで読んでくださいましてありがとうございました!!


目疲れて頭痛いしはきそうな葉山玲斗。
(3/10(日))
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