short


□終わりは簡単でした
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『緑間っち…』


あの日から三年近く経った。
オレは高校を卒業してから、タレントとしてテレビで活動させてもらっている。

いろんな友人ができて、恋人もできた。
それでもオレの心はずっとあの人に捕らわれたままだ。
あの綺麗な瞳も、髪も、肌も、透き通るような声も。
昨日のことのように忘れられない。




『もうおしるこの季節ッスか』

たまたま立ちよった公園で、ふと見かけた。
冬になると自動販売機に現れる、愛しいあの人が好きだったおしるこ。
ついつい買ってしまった甘い甘いそれを口に含むと、無性に彼に会いたくなって。


『ねぇ、いまどこに居るんスか?』


仕事の合間に何度も何度も京都に行って二人を捜した。
テレビ番組の再会コーナーを使って会おうとしたこともあった。
赤司っちや緑間っちのご両親に何度も訪ねたが教えてもらえなかった。

オレはあの後一度も彼と会えていない。

いったいどこに消えてしまったのか。


『会いたいッス…』


オレは今日もおしるこをすする。


叶うならばもう一度だけ。


end.



ツッコミたいところは山ほどあります(真顔)

つか緑間のご両親は突然京都で暮らすとか言われてよく了承したな…赤司がうまく説得したんでしょうね…。


アニバスウォォォォォォ葉山玲斗
(1月6日(日))
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