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□お前は言わなきゃ分からない
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『真太郎、愛しているよ。
夜空に輝く星が霞むくらい美しいお前が愛しくてたまらない』

『…』

『真太郎今日も可愛いね。
あぁもう今すぐ食べてしまいたいよ真太郎真太郎』

『…』

『放置か?放置プレイなのか?
そうなのか真太郎。
こんなもの一体どこで覚えてきたんだい?
まったく真太郎にこんな事教えたのはどこの誰だ殺すぞ』

『…赤司』

『やっと喋ってくれたか真太郎。
で、どうした?喉が乾いたか?
おい一年生、3秒以内に真太郎にドリンクを持って来い。さもなければ外周追加するぞ』

『赤司ィィィィィィィィ!!!!
お前さっきからうるせぇのだよ!!!
せっかく集中していたのに全部吹っ飛んでシュートが一本も入らん!
どうしてくれるのだよ!』


耐えかねた緑間の怒声が響くここは帝光中学校第一体育館。
バスケ部の練習の真っ只中だ。

キャプテンナンバーを背負う赤司征十郎は、厳しい人であった…はずなのだが。
彼には練習の合間を見つけては想い人である緑間真太郎の元へ行き、周りなどお構いなしに恥ずかしいセリフを吐きまくるという意味不明な日課があった。
言われる緑間はもちろん、他のキセキ達も集中力を存分に削がれてしまう。
それに加えてあのセリフ。
聞いているこっちが恥ずかしくなる。
どれくらい恥ずかしいかって、それはもうあの黄瀬が恥ずかしがるくらいだから相当だ。

『しつこく言っておかないとね、いつ誰に手を出されるか分からないだろう?』

『俺に手を出す物好きなどお前くらいなのだよ』

フンと鼻を鳴らして練習に戻ってしまう緑間を見て、自分の魅力に全然気付いてないのかこの天使は、と赤司は思う。

現にさっきから青峰と黒子がこちらを睨みつけているのを痛いほど感じる。
言ってしまえばキセキ全員緑間にそういう気があるのなんて手に取るように分かってしまうのだ。

だが、いくらキセキといえども緑間は渡せない。

鈍感な緑間は誰の好意にも気付いていないことだろう。
赤司の毎日のアピールですら、いつもの冗談だろうくらいにしか考えていないに違いない。

恋愛ごとに関しては赤子のように純粋な彼を手に入れるのは青峰に数学のテストで赤点をとるなというくらい難しい。

それでも赤司は緑間の心を揺らし続ける。
敗北を知らない赤司は、緑間の心にも勝ち得んとする。

勝利こそ基礎代謝。



『いつか勝ってみせるよ真太郎』




いつか自分の色に染め上げる未来を見据えて、赤司は今日も人事を尽くすのだ。



『お前は言わなきゃ分からないだろう?』





end.



うーん、これ何なんでしょう?
一応赤緑に分類したけどこれ緑←キセキですよねwwwww

まぁそのへんは見逃してください♥←黙れ

青峰と誕生日二日違いの葉山玲斗。
(12月15日(土))

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